ステロイドとは

副腎でつくられるホルモン。このホルモンはからだの恒常性を維持するのに大切なホルモンで、ストレスがかかるとそれに反応してつくられる。

ステロイドホルモンには、糖質コルチコイドと鉱質コルチコイドの2種類があり、糖質コルチコイドの作用を持ったステロイドホルモンを化学的に合成したものがステロイド薬。

ステロイドの副作用

ステロイド薬はさまざまな細胞に働くことができ、非常に強い抗炎症作用と免疫抑制作用がある。(言い換えれば炎症が起こっている病気や、免疫異常がみられる病気に有効。)広く糖代謝、脂質代謝、骨代謝などにも作用するので、糖尿病、高脂血症、骨粗しょう症などの副作用が起こる。

ステロイド薬はきちんと使えば安全?

専門の医師はステロイド薬の作用と副作用を熟知しているので、時期、使用量、使用方法を守れば大丈夫。

ステロイド薬はやめられなくなる?

使用を突然やめると、発熱、全身倦怠感、ひどい場合には血圧低下でショックに陥り死亡することもある。やめる場合には、だんだん減らしていく必要がある。

小児に対するステロイド薬使用は?

メリット、デメリットの比較が重要。小児期は成長期なので、ステロイド薬の使用によって成長障害、肥満、骨粗しょう症などが起こる可能性がある。小児にあける疾患でステロイド薬の適応となるのは、白血病、慢性腎炎、皮膚筋炎、全身性エリテマトーデス、関節リマウチなど。