病院を受診し、最初に処方されたのは、「ステロイド」の薬と保湿剤だった。

アトピーの治療方法:ステロイド薬

母親に伝えると、「ステロイド」は使用しないほうがいいとのこと。

小学校からアトピーと付き合い続けている友達も「ステロイド」はやめたほうがいいと言っていた。その子のひじなどの関節部分はステロイドを使っていたからこんなに白くなってしまったんだよ、と見せてくれた。実際に関節部分だけ明らかに真っ白だった。

実際に使用していた友達が言うんだから、ステロイドはこわい薬、というイメージが私の中にできていて、先生にも「ステロイド以外の薬でお願いします」と伝えた。先生は「ステロイドに悪いイメージを持っている人が多いけど、使い方次第だよ」と言ってたんだけど、やっぱり信用できずにステロイド以外の薬を処方してもらった。

子どもの症状はなかなか良くならず、かゆがっていて、顔はただれていて、よく水99.9%のウエットティッシュなんかでふいていた。水99.9%と言っても0.1%は水ではない成分が入っているからできれば純粋な水で拭いたほうがいいみたいなんだけど。

別の病院を3つ受診してみてもやっぱりステロイドの薬を処方された。今はこれだけひどい症状だとステロイドの薬で治療することが一般的なよう。先生たちが口をそろえて言うのは、「ステロイドの薬は薄くのばしてください」ということと、「保湿剤は何回ぬってもいいけど、ステロイドの薬はぬりすぎないように」、ということと「ステロイドの薬も使い方を間違えなければこわくないよ」ということだった。「症状が良くなってきたらステロイドの薬もだんだん弱いのに変えるから大丈夫だよ」とも言われた。

ステロイドの本を読んでみてもやっぱり同じことが書いてあった。

「ステロイド薬には副作用があって危険だけど、医師の指示を守って使えば、劇的な有効性を示すミラクルドラッグです」、と。