赤いあざとは?

血管が皮膚の浅いところで増えたり、太くなっている血管腫です。

*遺伝とは関係なく、妊娠中の過ごし方の問題でもありません。

治療方法は?

出ている場所や数、面積などによっては、ほかの重要な病気のサインの場合もあるので、皮膚科を受診しましょう。

レーザー治療が有効な場合もあります。

レーザー治療とは?

レーザーは「光のエネルギー」です。異常に多い血管の中を流れる赤血球がレーザーの光と熱によって変性・凝固し、異常血管が破壊され、赤いあざが薄くなります。

赤いあざの種類

サーモンパッチ

生まれたときから上まぶたや額の中央、眉間、上唇や鼻の下など、顔の真ん中の線に沿って帯状やV字形に見られる薄い平らな赤いあざです。1歳~1歳半くらいまでに自然に消えます。ただ、額のものは残る場合もあります。1歳を過ぎても消えず、気になるときはレーザー治療を。

ウンナ母斑

生まれたときからうなじや後頭部の中心あたりにある平らな赤いあざです。赤ちゃんの1割くらいに見られ、半数は3歳くらいまでに消えますが、残りの半数は大人になるまで残ります。髪の毛で隠れるため、美容上の問題はあまりないと思われますが、レーザー治療も可能です。ただ、レーザーが当たったところは毛根が焼けて毛が薄くなることもあります。

いちご状血管腫

生後1週間から1ヶ月以内にあらわれる赤いあざです。大きくふくらんで、表面がブツブツとした感じに盛り上がり、いちごを半分に切ったような形になります。生後5~6ヶ月をピークに小さくなって、7歳くらいまでには徐々に消えます。ふくらむ前であればレーザー治療で膨脹予防が可能です。赤ちゃんのこぶしより大きいもの、おしりや陰部にできたものは、早期の治療が必要になります。大きいものは皮膚のたるみやちりめん状のしわが残ることがあります。

ポートワイン母斑(単純性血管腫)

生まれたときからある境目のはっきりした、平らで盛り上がりのない赤いあざです。他の赤あざと違い、自然には消えず、色が濃く、境界がはっきりしているので目立ちます。レーザー治療が可能で、月齢が小さいほど効果が高いです。体、顔、腕、足の順に消えやすいようです。

*顔の片側半分、特に目のまわりにある場合は、クリッペルウェーバー症候群など重要な病気の疑いもあるので、早めに皮膚科専門医を受診しましょう。