おたふくかぜとは?

ムンプスウイルスの飛沫感染が原因です。正しくは流行性耳下腺炎(じかせんえん)と言います。耳の下の耳下腺という唾液腺が炎症を起こし、耳の付け根からあごが腫れて痛みます。おたふくのように見えるのが病名の由来です。片側だけ腫れることもありますが、約半数は数日後に反対側も腫れてきます。2~9歳の子どもがかかりやすく、1番かかりやすいのは4~5歳頃です。春から夏にかけて多く見られます。生後6ヶ月未満の赤ちゃんは比較的かかりにくいですが、大人がかかると重症化しやすいです。1度かかると生涯免疫ができ、ウイルスに感染してもまったく症状が出ないこともありますが、この場合でも免疫ができます。

症状は?

熱は38℃前後が多く、出ないことや高熱のこともあります。熱や痛みは2~3日、腫れは5~10日でひきますが、まれに無菌性髄膜炎や脳炎などの合併症を起こすこともあります。発症して4~10日後、3%くらいの割合で起こると言われており、その結果難聴になり、後遺症が残ることもあります。
ムンプスウイルスの潜伏期間は2~3週間で、人にうつりやすいのは耳の下が腫れてくる数日前から発症後10日くらいの間です。

治療方法は?

特効薬はなく、高熱や痛みが強い場合は、鎮痛薬が処方されることもあります。合併症を起こすと入院することもありますが、基本は水分補給と経過観察で治ります。本人が気持ちよければ、頬やおごを冷やしてあげても良いでしょう。かむと痛いので、食事は消化の良い材料で、かまなくてもすむように柔らかく調理してあげると良いでしょう。

おたふくかぜワクチンとは?

任意接種ワクチンで、ムンプスウイルスを弱毒化して作った生ワクチンです。上腕に皮下注射します。1歳から接種可能で、1歳すぐに接種すると無菌性髄膜炎が起こりにくいようです。1回目の2~4年後に2回目を受けるのが、しっかりと免疫を受けるためには必要です。世界では、2回接種が標準となっています。