皮膚カンジダ症(カンジダ皮膚炎)とは?

便の中などにいるカンジダ菌というカビの一種が感染して皮膚が炎症を起こす病気です。下痢やおむつかぶれで皮膚が傷つき、外から細菌やウイルスを侵入させないためのバリア機能が弱っているときにカンジダ菌が感染、炎症を起こします。

カンジダ菌は高温多湿を好み、おしり、首のまわり、背中、わきの下など汗をかきやすい部位にできやすいです。最初は、皮膚が赤くなってブツブツができますが、進行すると皮膚面が真っ赤になり、周辺の皮がレース状にむけたり膿疱ができて赤くただれたりします。

おむつかぶれやあせもと似ていますが、カンジダ皮膚炎はおむつのあたる部位だけでなく、体のくびれた部分やしわの内側まで赤くなるのが特徴です。

治療方法は?

清潔に保っていれば治りますが、治らない場合は受診しましょう。カンジダ皮膚炎の正確な診断は皮膚科で受診しないと難しいです。

抗真菌薬入りの塗り薬(フロリードDクリーム、エンペシドクリームなど)を塗れば1~2週間ほどで治りますが、おむつかぶれと思い、ステロイド薬入りの塗り薬を塗ると症状が悪化します。カンジダ菌がステロイド薬によってふえるからです。逆におむつかぶれに抗真菌薬入りの塗り薬を塗るとおむつかぶれが悪化するので、自己判断で薬は塗らないようにしましょう。

対策は?

こまめにおむつを替え、入浴時には石けんでよく洗いましょう。洗った後、乾かして清潔にすることが大切です。カンジダ菌は乾燥に弱いので、おしりのしわものばして、中までよくふき、乾燥させてからおむつをあてましょう。