アレルギーマーチとは

最初はアトピー性皮膚炎、次は気管支ぜんそく、続いてアレルギー性鼻炎と、臓器を変えてアレルギー症状を起こす現象。

皮膚や腸粘膜でアレルギー症状が起きていると、Th2リンパ球の働きが活発になり、ほかの臓器でもアレルギー症状が起きるというものです。

対策は?

①アトピー性皮膚炎の治療

皮膚のバリアが弱いとアレルギー反応を起こす物質がたくさん集まってきて気管支ぜんそくが起きやすくなります。アトピー性皮膚炎を治療してバリア機能を回復させることが気管支ぜんそくの予防になります。

②環境整備

アトピー性皮膚炎の子どもがダニなど吸入アレルゲンに対してIgE陽性になるとアトピー性皮膚炎は治りにくくなり、気管支ぜんそくを起こしやすくなります。ダニ、カビ対策をしてアレルゲンをなくすことも気管支zんそくの予防につながります。

③抗アレルギー薬

抗アレルギー薬を飲むことにより、ぜんそく発症が飲んでいない場合に比べ少なかったという研究結果が発表されています。抗アレルギー薬の必要性はその子によって異なるので、主治医と相談しましょう。

④家庭内での禁煙

たばこの煙はぜんそく発作を起こしやすくし、かぜなどをひいているときもせきが出やすくなります。家族の禁煙が無理であれば、最低限家の中で吸うのをやめましょう。