アタマジラミとは

人に寄生するシラミは、アタマジラミ、ケジラミ、コロモジラミの3種類で、皮膚から吸血し、かゆみ、湿疹などを引き起こします。その中で、保育所、幼稚園、小学校などで集団発生するのはアタマジラミです。アタマジラミは頭髪に固着した卵を点々と産み付けます。フケとの違いはアタマジラミの卵は毛にこびりついて取りにくいことです。人に寄生するシラミは他の動物には寄生せず、他の動物に寄生するシラミは人には寄生しません。

頭髪の成虫、卵の駆除方法とは

①フェノトリン製剤(スミスリン粉末、シャンプー等)を使用
卵には効果が薄いため、1回使用した後、3日ごとに使用し、3~4回使用します。フェノトリンを使用しない日は普通のシャンプーで髪を洗います。
1回の使用で、成虫や幼虫は殺せますが、卵は殻に覆われているため、生き残ってしまう卵もあります。卵は産み付けられてから7日ほどで孵化するので、2日おきの使用を3~4回繰り返す間(7~10日間)にすべての卵は孵化します。孵化した幼虫であればフェノトリンで殺せるため、3日ごとに3~4回使用するのが効果的です。

②くしを使用
目の細かいすきくしで丹念にすくことで、卵や成虫を取り除くことができます。専用のくしが薬局などで売られています。

アタマジラミになったら

・家族の頭髪もチェックしましょう
・タオルやくし、ブラシの共用を避けましょう
・成虫は頭部から離れても1~3日は生きている(人から離れると血が吸えないので、1~3日で死んでしまいます)ので、シラミが落ちる可能性のある寝室、居間、脱衣所等は毎日掃除機をかけましょう
・感染部を拭いたタオル等シラミのつく可能性が高いものは、洗濯前に60℃以上のお湯に5分間以上つけ、天日干ししましょう。熱風乾燥機で乾燥させたり、アイロンがけも効果的です。